祖母山山行報告
テキスト ボックス: 日時:2011年5月29〜30日
参加者:K,S
天気:台風のち快晴
宿泊:9合目小屋
行程:
5/29 宮崎プラザホテル8:30発===高千穂経由大分県尾平13:15着13:30発・・・宮原分岐から林道コース・・・宮原・・・17:30 9合目小屋(泊)
5/30 起床5:00出発6:00・・・6:15祖母山山頂・・・天狗の分かれ7:40・・・8:00天狗岩・・・8:30天狗の岩屋・・・橋10:25・・・宮原分岐10:40・・・10:50駐車場
感想
 920ヘクトパスカル、最大風速75mの強大な台風が九州をめがけていたが、5月にこのままの勢力を保てるはずがないと予測した、朝の気象予報では勢力が衰えたのを確認し予定通り行動した。ガスカートリッジを忘れたので昨日ホームセンターにてcaptainstagの物を買った、このメーカーは山屋にはないので心配してコンロを繋ぐがガスが出ない、諦めてコンビニで夕食・朝食を買った。天照大~が岩屋にこもった大岩戸神社を過ぎたあたりから道が細くなっていく、強風にて枝が折れて散乱し、岩が転がり、樹木が倒れて道をふさぎと心配になってきた。この台風の最中に通る車は一台もなく嵐の中を腕力のみで樹をへし折り車が通れる分を確保して進んだ、だんだんと逞しくなり今度からは鉈(ナタ)を持ち歩こうとかノコギリを車に積もうと前向きになっていった。
 尾平の駐車場には熊本ナンバーの車が止まっていた。ガスのでないカートリッジを持って出発する、黒金尾根を上る計画だがこちらの方が眺めがよいので天気の良い明日にして逆のコースを上る、宮原の分岐からは左の方が道がわかりやすいとガイドブックにはあるが歩いて5分ほどの奥岳川の徒渉が増水でわたれずに分岐まで戻って林道コースを登った、このコースも徒渉があり増水して岩伝いにはいけない、ずぶ濡れ覚悟でロープに掴まり流されないようにして渡った。宮原の尾根の手前で60代の4人組とすれ違った、熊本ナンバーの方たちである、私はよく台風の中を日帰りで登ったものだとあきれていた、危険だし眺望も良くないので明日まで待てばいいのである。ご婦人の方は午後3時過ぎに登っていく私をとがめたような感じでよく登っていくねぇと見ていました。小屋へは予定通り4時間ほどで着いた、平成8年に再築されたばかりで管理人は週末にいるようだが台風の中には不在でした、30〜50収容の小屋に一人である、薪ストーブに火を入れ暖かくなるまで待つ、服がずぶ濡れである、特にお尻が濡れている、転んでいないし休憩で尻をついいないのでカッパからの浸水か、購入後5年経過しているが長男用に買った物であまり使っていない、お尻は汗をかくと山の本にあったが殿部が特に汗をかきやすとは思わない、背中の汗とザックの水が殿部に集まるのだろう、靴下は徒渉でずぶ濡れている、しょうがない、替えの靴下を持っているべきだ、幸い薪ストーブで乾かせる。火をたくことにより湿気が無くなるので使わせてもらった。
寝室はこたつが3台ある、毛布は吊して乾かしてある、電気が自然に点灯しているのは太陽光発電とバッテリーとタイマーの組み合わせである。板の間にマットとシュラフを敷いて寝た、快適である、もちろん静かである、かび臭くもない。
 翌日、カートリッジの製造は1カ所で全メーカー同じ物である、よく見てみるとパッキンがあるので外してコンロを差し込むとガスが出るようになった(写真参照)。天気は快晴で山頂からの眺めがよい、北には久住山から阿蘇山が見える南には新燃え岳があるはずだが分からなかった。天狗岩により黒金尾根コースから川上渓谷を通り下山した、1カ所徒渉したが水量が多く膝下まで水に潜ったが靴下はあまり濡れずにいた。木の根で滑って転んだ、下手に手を着くよりお尻から落ちた方がよいと上手く転べた、中高年転ぶことは仕方がないので安全な転び方が必要かもしれない、転んだら谷底で危険という場所は止まって考えて対処する、こういう所では気をつけているので落ちないようである。
 駐車場には京都ナンバーの男性一人がいた、今から日帰り往復のようである、11時からコースタイム6時間半の所なので私が往復8時間かかったことを話すと驚いていた、5時間で行くつもりだと、空身に近いようなので行けるかもしれないが徒渉だけは気をつけてとアドバイスした。百名山制覇のために効率重視で、明日は久住に登って京都へ帰る予定と急いでいた。私も今まで日帰り登山を基本としていていた、6〜8時間行程の山なら前夜発で早朝から登り急いで登って降りてくる、その日に帰るパターンである、でも1日余裕があれば、朝ゆっくり家を出て昼に駐車場に着き午後から登り山頂で1泊、夕日とご来光を山頂で拝み下山、ゆっくりと帰路につく。日帰り行程を2日行程に伸ばすという中高年ならではの余裕の山行もよいと考えました。もちろん余裕があるから飲み物も余裕で持てる。今回はたいへん楽しい山行でした。
 百名山は47座目である、北海道の利尻や屋久島宮之浦岳など天候が悪く上れなかった山が多々残っているが楽しみを残しているともいえる、3000m峰は14/21座なのでこちらを元気な間に登っておきたい、百名山47座中39座が単独又は自分で計画した山であり達成感が感じられる。これからは余裕をもった山行としできれば山頂か尾根上で泊まりたい(=ビールを飲みたい)、観光登山・健康登山・安全登山を私の登山の理念としていくことを決めました。
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テキスト ボックス: 初めての薪ストーブ1晩オーナー、無事に点火し靴下を乾かせました テキスト ボックス: パッキンを外すと使えました、これでホームセンターがあればガスを供給できる
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テキスト ボックス: 9合目小屋、理想に限りなく近い小屋です、無人でも喜んで2千円投函しました
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テキスト ボックス: 山頂から北にある久住山がくっきり見えました、台風一過でぴーかんです。台風男か晴れ男か、両方です。
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テキスト ボックス: 天狗岩から見た祖母山です、新緑が美しい、若々しい、肌によさそう、森林浴・渓流マイナスイオン。帰名後は風邪で高熱でした。