御在所岳 藤内壁周辺 夏山トレーニング山行(岩場歩行)
[年月日] 2013年6月8日(土)
[天候] 晴れ
[コース] 湯の山温泉8:20(裏道)〜 藤内小屋9:10 〜 テストストーン10:00…(岩場基本トレ)/(昼食)
テストストーン12:10 〜 藤内壁周辺(一の壁周辺) 〜 藤内壁出合14:30 〜 藤内小屋14:40
〜 湯の山温泉15:00
※岩場歩行トレーニングとして御在所岳藤内壁の一の壁周辺を廻りました。
テキスト ボックス: 中尾根テキスト ボックス: 前尾根テキスト ボックス: 後尾根
裏道から登ります 四の渡し いつもの藤内小屋
兎の耳 テストストーン前 基本トレ(岩登り)
基本トレ(岩登り) 基本トレ(懸垂下降)エイト環(左) / 肩がらみ(右)
クライマーで賑わう一の壁 実践訓練開始     左から一の壁、中又、バットレス
いきなり難しそう    奥に前尾根P2(やぐら)が見えます 急勾配が続きます
セルフビレイ中 上から見た一の壁 一の壁の最上部から下山
高度感はもう最高? 下山も急勾配 ザイルを出して
一の壁 あんな処から・・・ 裏道標識近くの堰堤は、巨岩を ヤマアジサイとコイワカガミ 
堰止めるために造られたらしい
 コメント
    ・ 本日は岩場歩行のトレーニング山行をいうことで、まず最初にテストストーンにて岩登り/懸垂下降などの
基本トレーニングを約90分間程みっちりと実施。
    ・ その後、一の壁を廻るように岩場を登り下りしながら実践トレーニングを実施。
ロープ操作(ノット/ヒッチ)、スリング/カラビナ、ビレイ、合図(コール)なども経験できた。
    ・ ただトレーナー(L/SL)とトレーニーとの技術レベルの差は大きく、基本技術であっても
登山スクールなどで研修を受けて、しっかり身につけることも必要だと感じた。
    ・ それでも天候にも恵まれ、岩場の楽しさを味わえた、とても有意義な山行でした。
それと藤内壁、いつかは登りたいです。 (I.S)
    ※なお今回はトレーニング山行ということでトレーナーおよび他のトレーニーからコメントを頂きました
 トレーナー(L/SL)から頂いたコメント
    ・ 今回私は靴をハンワグから変えて初めての岩場歩行、前回は雪の中使用しましたが、
岩場になると足の指先に余裕のある分不安定な感じを受け怖かったです。
登山は靴が大切であると思い知った山行でした。
その他は天気も良く岩場歩きを楽しみました。
    ・ 交通事故後、初めての岩登りの訓練への参加でしたが、なんとか体力も戻りつつあるのが
確認できて良かったです。
2、3訓練内容で言いもらしたこともあったし、参加希望者があれば秋頃にまた行いたいですね。
    ・ (1)テストストーン
@ザイル確保での登攀訓練・・・初回は自身の体重を恨みつつも2回目はよどみなく登攀した
   T氏の習得力は凄い!
A8環・肩がらみでの下降訓練・・・肩絡みは首を擦り火傷する危険があるが、ザイルさえあれば
    簡単に下降できるので身に付けたい方法です。
B初心者に対し岩登りをやって見せて、初心者の登り始めから完了まできめ細かな指導をした
 Fさんの指導は良かった。
C参加者全員がひとりひとりの登り方を見て自身も実践し習熟を図ったのが良かった。
(2)岩場歩行訓練
@岩登り1級以上のルートと思われる所をザイルを張って登ったが、T氏は(姉も含め)
 「ビビりまくってました」とのことでした。
A指導的経験者がトップ・センター・テールのポイントを固めた3者確保・指導はとても
 良かったと思います。
(3)その他反省点など
@今回のルートでの個人装備の登攀具シュリンゲ3・カラビナ3は少ない。⇒今回はサポートの
 3人が余分に準備していた。 またサポートする側の人数は倍以上必要と思います。
Aザイルは1本でよかったか
B今回のルートは写真などで事前に現場イメージを知らせる必要があるのではないか
C半マストの取扱い操作するのを忘れた。
DEPシューズ以外の靴底の柔らかい登山靴は滑るので岩場には不向き
E岩場での転倒・落下は身体へのダメージが大きい
■ノット:ロープを結んで節にする
■ヒッチ:ロープを杭や物に繋げる
■ベンド:ロープ同士を繋ぐ
※ブーリン結び/もやい結び・・・ハーネスとザイルを結ぶとき従来使用していたが緩むことがあり、
  現在ありんこではブーリンより八の字結び(エイトノット)を使用している。
 他トレーニーからのコメント
    ・ 今回の山行は今までとはやはり異なり、はっきりと「訓練」という位置づけで臨む内容だったと
感じています。 正直ここまでの岩場を歩くとは思っていなかったので、今後この訓練をする
ときは、あらかじめ山行案内にどの程度の内容か具体的に明記すべきだと思いました。
恐いし、気を抜けないなと感じましたが、私自身は行って経験しよかったと強く思っています。
    ・ 3人のベテランについてもらい、とても心強く安心感もありました。
安心感がないと委縮して動きが危険になると感じました。
先日の事故とからめて考えてしまいましたが、やはりこれくらいたくさんのベテランの方々が
ついてくださっての山行だったと感じています。 とても感謝しています。
 他の参加者からのコメント
    ・ 岩歩き歩行は 初心者にはかなり厳しくて怖いなと感じたと思います。今後槍穂高に行く
予定の方には必要な歩行だと思っています。 いつか役にたちます。
    ・ テストストーンでの懸垂下降とか肩がらみの下降も練習できてよかったと思います。
登山靴での登りはちょっと大変でした。
    ・ 一の壁上部の歩行は もう一本ザイルで確保したほうが安全かなと思いました。
また危ない箇所ではビレイをとって自己確保も必要かなと思いました。
個人的にはとても楽しい歩行でした。おかげさまで 翌日の登山学校も 調子よく登れました。
以上