北海道4座(幌尻岳は4人で)

年月日 :2024年8月1日(木)~7日(水)
山名  :幌尻岳(2,052m) 、大雪山旭岳岳(2,290m)、トムラウシ山(2,141m)、十勝岳(2,077m)
山域  :北海道
メンバー:IT ただし、幌尻岳はTT、HH、RDたちと山行

北海道百名山4座                                        

幌尻岳(2,052m) 2日間 タイム15:46 距離29.4㎞ のぼり2,252m、平均ペース110~130%

大雪山旭岳岳(2,290m) タイム3:07 距離5.8㎞ のぼり711m、平均ペース130~150%

トムラウシ山(2,141m)、タイム9:15 距離17.5㎞ のぼり1,524m、平均ペース110~130%

十勝岳(2,077m) タイム5:08 距離10.5㎞ のぼり1,129m、平均ペース130~150%

8月1日(木)

8:00中部国際空港集合 → 9:00発 → ANA703便→ 10:45新千歳空港11:15北海道レンタカー新千歳空港店→(88.5km、途中昼食・買物)→15:30とよぬか山荘

8月2日(金)

4:00とよぬか山荘→往路シャトルバス1便→4:52シャトルバス停留所(第2ゲート)(485m)5:08→6:56北海道電力取水施設(756m)→8:55幌尻山荘(956m)9:39→13:08幌尻岳(2,052m)13:49→16:41幌尻山荘

8月3日(土)

6:40幌尻山荘→8:59北海道電力取水施設→10:50シャトルバス停留所12:00→往路シャトルバス2便→12:50とよぬか山荘13:15→(119km、食事)→15:45ペンション風の道

8月4日(日)

5:30宿→46km→6:25大雪山旭岳ロープウェー(1,100m)6:45→ロープウェー→6:52姿見駅(1,595m)7:02→8:45旭岳(2,290m)9:00 →10:09姿見駅→大雪山旭岳ロープウェー11:00→185km途中、ひまわり畑、ぽっぽやの駅舎、湖底線路の観光→16:40トムラウシ温泉大雪荘         

8月5日(月)

3:45宿→7.5km→4:05トムラウシ短縮コ-ス登山口(957m)4:27→7:40前トム平(1,742m)→8:16トムラウシ公園(1,758m)8:24→9:24トムラウシ山(2,141m)9:52→10:40トムラウシ公園→11:11前トム平→13:41登山口→14:15トムラウシ温泉大雪荘

8月6日(火)

4:30宿→150km→7:20十勝岳望岳台駐車場(931m)7:35→8:34十勝岳避難小屋(1,323m)8:48→10:30十勝岳(2,077m)10:51→12:01避難小屋→12:43駐車場13:20→27.3km→15:45ペンション風の道

8月7日(水)

8:20宿→262km→12:10襟裳岬12:50→180㎞→17:05新千歳空港                                                  

予定19:25新千歳空港→ANA714便→21:05中部国際空港21:37→金山経由→22:10千種→22:25自宅

実績22:10新千歳空港→23:50中部国際空港1:40→2:30自宅

一週間お休みいただきました。当初計画では、順調にいけば北海道残り百名山4座ともう一つ登れ、取り合えず飛行機時間も考慮して最終日富良野岳を計画しました。旭岳は終始風雨でしたが4座まで順調に良きました。気は変わって富良野岳は止めて、十勝岳下山後旭川市に住んでいる姪っ子家族と夕食し、翌日は、奥さんとまだ行っていない道東と函館に行っても今後行くことのない襟裳岬に行きたく、450kmオンボロレンタ-カ-(終始振動で直ぐに半ドアになりビビりました)を走らせました。

やれやれ空港について、あとはゆっくり帰ろうと思い、札幌ラーメン食べてニッカハイボ-ルを飲んで待っていたら電光掲示板は無情に19:25発が遅延し21:30発となっているではないですか。後で分かりましたが同じ飛行機で前々のフライト時に急病人が出て新潟で急遽着陸したことによるもので、代替え機の手配で遅れ、かつ、不幸にも東京や埼玉での雷雨で羽田空港が閉鎖されたこともあり、どんどん遅れ結局22:10フライトとなり、セントレアには23:50着。

新千歳で名鉄が動いていない場合タクシ-代を補償すると言われ、荷物受け取りタクシ-乗り場へ、おりしも羽田に降りられない飛行機の方々も重なり長蛇の列。夜空を見上げる力もなくなりました。それまで連絡を取り合っていた奥さんに急遽お迎え。今思えばそのような結果は分かっていたので24時に来てもらう様にしておけば、1時には自宅に戻れましたが、待ち合わせの場所がお互い合わず手古摺り、結局2時30分に、3時間睡眠していつも通り仕事場へ。最後の最後に想定外が待ち受けていました。

〇幌尻岳 この山のみTT、HH、RDさんと一緒に山行

 ・昨年も計画しましたが台風の接近で無念のキャンセル。(せっかくなのでキャンセル後は、八ケ岳、横岳、硫黄岳に登りました)このようなこともあり100名山では最難関と言われています。

 ・もう一つの理由としては、20数回に渡る渡渉があり、一雨降れば濁流となり渡れない、現実令和2年には3人の方が命を落とされた厳しいところです。

 ・着いたとよぬか山荘は、中学校跡を利用した施設でしたが快適です。しかし、全体を通じ北海道はアブが凄くて、命の泉まではまとわりついて時々痛っと合唱です。昨年7月の5座ではあまり感じませんでしたが。なお、トムラウシ山以降は赤とんぼが飛び回り少なくなったように思いました。

 ・シャトルバス降車後、渡渉場所まで約8㎞アップダウンもありながら約270m登ります。行きは良いが、多分復路は嫌になるだろうと思うほどの距離です。

 ・渡渉場所に辿り着き、初めて履くモンベルの沢靴。なかなかしっくりきました。古いですがヒグマの糞を2回ほど飛び越えて最初の渡渉へ、途中二人組の女子に水の量をお聞きしたら、2日前より断然に少なく膝程度とのことでした。

 ・川沿い暫く行くと、最初の渡渉、試しの渡渉とのことで、ここで難しい場合は止める勇気を、とのこと。情報通り膝程度で、直ぐに靴中が濡れましたがなかなか楽しい。しかし、川の流れが緩い場所を選ぶ必要があり、判断を誤ると水位が股下まで、あるいは体ごと流される可能性があり気が抜けません。

 ・予定より1時間早く幌尻岳山荘に到着、皆さん渡渉靴から登山靴に履き替え出発。我々も山荘受付後出発。ここから山頂まで距離4km弱のところ高低差1,100mを一気に登らなくてはなりません。約10km歩いたり渡渉で疲れているので心配でした。案の定命の泉までのつづら折りの急登に皆さんのペースについていけず離されていきます。命の泉で冷たい岩水をいただき(沢水は綺麗でも動物の糞尿等で煮沸が必要とのこと)生きた心地に。しかし、更なる試練が。尾根までの急登は、下山時にあらためて驚かされるきついきつい壁でした。更に遅れましたがカ-ルの淵に出てから少しずつ足が動き出し、皆さんもゆっくり歩いていただいたので分岐点近くで追いつきました。

・見事なカールです。黒部五郎岳、仙丈ケ岳を彷彿させます。とよぬか山荘に飾っていた写真のカ-ルを今歩いていると思うと嬉しかったのですが、残念ながら山頂には雲がかかっていました。カ-ルのそこにヒグマはいないか凝視しましたがいませんでした。

・山頂に到着です。2年越し、また、最難関の山頂に立っていることに感激でした。チロロ林道から8時間かけて、靴下を脱いで小指を腫らした若い男性が修行修行と言いながら降りていきましたが大丈夫だったのか。

・何時までも居たかったのですが惜しみながら下山。途中、お花畑をじっくり楽しみながらシャッタ-に。登りに行けなかった命の泉、確かに冷たい、かつ、美味しい。

・16時40分過ぎに小屋に到着。先行者たちは各々グル-プとなり、お酒を交えながら100名山の思い出やこれからのための情報共有に話を咲かせていました。

・下山後、この中に前泊組で82歳の方がいて残り2座とのこと。残りが光岳と聖岳ですが、加齢から8日かけて登るようです。

・雨は降らなかったので下山の渡渉では水の量は減るのかと思いましたが、全く変わりません。日高山脈の貯水量の豊富さを物語っています。

・相変わらずアブの攻撃を受けながら長い長い下山。帰りのシャトルバスまで70分ありアブの攻撃を覚悟しましたが、動かなければ寄ってこないことが分かりじっと待ちました。

・とよぬか山荘に戻り、3人は羊蹄山へ、私は反対の富良野方面へ別れました。

〇大雪山旭岳

・ヤマテンの天気は午前中雨模様で午後から回復に向かう予報です。午後からでも大丈夫ですがトムラウシ山まで4時間かかり国民宿舎大雪荘の予約のことがあったり、予備日を設けているので一日お休みにするかなど色々迷いましたが、大雪山ロープウェー利用なら4時間弱なので、経験上1度しかない雨具での登山を選びました。

・夏季は6時から15分おきにロープウェーが動いており、6時45分に観光客2名と姿見駅へ。降りると突然に北海道警山岳レスキュ-隊が待ち受けており、登山上の注意を受け、その先にドクタ-着に包まれた若い女性がOS-1を手にして「どうぞ」と。目先にははカメラが回っています。聞くとNHKの撮影隊で放送大丈夫ですかと聞かれ、「どうぞ」と何時放映するのか聞くのを忘れましたが、桃ノ木小屋以来のテレビ放映か。

・雨風に打たれまさに修行です。真っ白で前が見えませんが、登山道がまっすぐなので地獄谷を左手に休憩なしで頂上に、途中ご夫婦を抜いたのでこの日の最初の登頂者でした。

・10時には駐車場に着き、次の目的地まで4時間ほどかかりますが、時間があるため、

旭川ラーメンを食べ、ひまわり畑、ぽっぽやの駅舎、そして湖底線路を観光して16時30分頃国民宿舎に着きました。

〇トムラウシ山

 ・国民宿舎は、登山用の大広間の相部屋に予備も含めて2泊予約、50畳以上ある大広間には11の寝床があり、ひとつ置きに寝ることができました。

 ・3時に起き30分後には8km先の短縮コ-ス駐車場へ。既に10台程度の車が。これならヒグマの遭遇はないかと安堵。ただ、遭遇した時に頭を守る目的でヘルメットを終始装着しましたが、私だけでした。

 ・確かに距離が17.5km、登り1,545mと大変さは分かりますが、何故標準CTが11時間かかるのか分かりませんでした。実際に歩くとよく分    かりました。大きな岩場地帯が行く手を阻んだり、100m下ってまた登る箇所が2個所あり納得しました。

 ・少し小雨が降ったりしましたが、最初は木道が整備それ順調です。標高1,481m地点以降は道幅も狭くなり下って登ってゴロゴロした岩場があり大変です。トムラウシ公園ではお花があり公園の名がつく理由がよく分かりました。

 ・結局登りは5時間弱かかり頂上に到着。この日も頂上は雲に覆われていましたが。一瞬雲が取れてあたりの展望がよく見れラッキ-です。

 ・残念ながらナキウサギは見れませんでしたが、下りも3時間30分かかりました。難敵トムラウシ山も無事下山しました。

 ・14時には国民宿舎に戻り、靴を洗ったりコインランドリーしたり翌日の十勝岳に備えました。

〇十勝岳

 ・朝4時に起き十勝岳望岳台駐車場まで150kmを約2時間30分で到着。北海道は1km1分で移動が計算できます。

 ・今回のメインは幌尻岳とトムラウシ山だったので、コ-スの確認などよく勉強していませんでした。正直。

 ・初めて日が照って暑いのなんのって、避難小屋まででバテテしまい水分が足りなくならないか心配でしたが、そこから雲に覆われ風も出て       順調に登れました。

 ・活火山の山なので、ところどころ硫黄臭く、木々は最初からありません。したがって、エゾゼミは石の上で短い夏を楽しんでいました。

 ・昭和火口からは道は、今までに見たことのない景色です。まるで火星の降り立ったような雰囲気です。道は整備され傾斜もなく楽々です。   残念ながら正面に見えるはずの山頂が見えませんでしたが、最後の急登を登り切り予定していた山行を終えました。

〇その他

 ・特に幌尻岳やトムラウシ山で登山者にお聞きすると、100名山もあと2座や3座など残り僅かな人たちばかりでした。

 ・今回も泣かされましたが、ごみを捨てる場所がありません。格安レンタカーだったので

  残すなとくぎを刺され、コンビニなど活用いたしました。

 ・雨で全く見えなかった旭岳、次回は観光でリベンジです。

 ・美瑛のジェットコ-ス途中にあるペンションで最終日の夜に見た星空、天の川まで綺麗に見え久しぶりに感動しました。

 

 

 

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