個人山行 北海道百名山五座

年月日 :2023.7.13(木)~19(水)
山名  :利尻岳(1,719m)、羅臼岳(1,660m)、斜里岳(1,547m)、雌阿寒岳(1,499m)、羊蹄山(1,898m)
山域  :利尻山(独立峰)、羅臼岳(知床半島)、斜里岳(知床半島)、阿寒岳、羊蹄山(独立峰)
メンバー:IT

7月13日(木)

6:30自宅出発→6:40千種→7:04金山→7:50中部国際空港 

9:20中部国際空港山→ANA703→11:10新千歳空港12:50→ANA4929→13:45利尻空港 宿:ペンション群林風の送迎あり

7月14日(金)

4:30ペンションの送迎→4:47利尻北麓野営場登山口(215m)→6:05第一見晴 台(760m)→7:06第二見晴台(1,112m)→7:38利尻岳小屋(1,233m)→9:09利尻山(1,719m)9:55→10:49利尻岳小屋→11:50第一見晴台→12:52利尻北麓野営場登山口→ベンションに寄って荷物を受け取り送迎してもらって15:00鴛泊港 17:40→ハートランドフェリ-→19:20稚内港    19:55ホテル美雪

7月15日(土)

7:55ホテル→8:00ニッポンレンタカ-388㎞→16:00民宿しれとこペレケ   5㎞先の知床自然センターで熊スプレ-レンタル1,100円

7月16日(日)

4:55民宿→20㎞→5:20岩尾別温泉駐車場 5:26登山口(225m)→8:23羅臼平(1,347m)→9:10羅臼岳(1,660m)→10:24羅臼平→12:22駐車場→斜里駅とコインランドリ-経由して→15:30ロッジ 風景画                                                   

7月17日(月)

5:30ロッジ→12.4㎞→6:07登山駐車場(687m)→7:00不二股(810m)→旧道コ-ス→9:05斜里岳(1,547m)9:20→上二股から新道コ-ス→10:30熊見峠(1,230m)→11:49駐車場→96.3㎞→15:00阿寒温泉東邦館  

7月18日(火)                                                  

東邦館4:50→17㎞→5:10雌阿寒温泉公共駐車場 5:26雌阿寒温泉登山口(705m)→雌阿寒温泉コ-ス→7:16雌阿寒岳(1,499m)7:25→8:47駐車場    9:15駐車場→途中コインランドリ-経由して383㎞移動→ペンション ルポーゼ

7月19日(水)

4:20ペンション→9.8㎞→4:47半月湖駐車場(285m)→8:44羊蹄山(1,898m)

9:06→11:39駐車場  12:10駐車場→コインランドリ-経由して110㎞移動→16:40新千歳空港

19:20新千歳空港→ANA714→21:10中部国際空港           

21:37中部国際空港→22:01金山→10:11千種→22:20自宅

【利尻岳(鴛泊コ-ス)】8時間07分 距離:12.7km 累積上り:1,576m

  ・9合目から上は崩壊が進み、南峰へは通行禁止となっており、稚内へのフェリ-からも崩壊部分がはっきり見えた。

   フェリ-からみると島全体が利尻山で形成されていることが分かり、浮かぶ軍艦島のようだ。

  ・利尻山固有の植物も多く、外来種の持ち込みに神経をすり減らしている。

      ・9合目まで傾斜は均等に思え歩きやすく、頂上では、時間経過とともにどんどん視界が開け、約40分休憩し名物ローソク岩が見れた。た               だし、雲海が立ち込め海や礼文島は見えなかった。

【羅臼岳(岩尾別コ-ス)】6時間59分 距離:13.5km 累積上り:1,478m

  ・ここも大沢まで登りやすかった。私の前に沢山上っていると思っていたが、前にいたのは3人しかいなく怖くなった。

  ・頂上は岩だらけで慎重に上り下りした。

  ・頂上もガスだらけで、オホーツク海越しの国後島等が見れなく残念。虫が多く長居できず。

【斜里岳(清里コ-ス)】タイム:5時間42分 距離:9.9km 累積上り:1,101m

    ・ここもガスだらけで、山に入る人は一番少なく原生林に近い登山道である。6月にここでもヒグマが出たのでなんか気持ち悪い。何せ熊見峠を通るので。

  ・下二股からは旧道と新道があり、沢登りの旧道は上りでよく使われる。普段の水量は足首も満たないが、昨夜の雨で水の量も多く行くてを阻んだ。

  ・下りの新道はアップダウンがあり距離が長く感じられた。下二股近くではドロドロ状態で神経をとがらせた。

【雌阿寒岳(雌阿寒温泉コ-ス)】タイム:3時間22分 距離:5.9km 累積上り:796m

  ・約300m毎に1合ずつ上がっていき、先が分かりうれしかった。

      ・頂上付近は全く見えず、火山口からゴォ-と嫌な音が響いていた。

      ・下山後靴洗い場が設置されており、水が冷たく長時間つけられない。

【羊蹄山(比羅夫コ-ス)】タイム:6時間53分 距離:12.4km 累積上り:1,586m

  ・蝦夷富士とも呼ばれており、離れたところからもかっこいいの思うが終始雲に覆われていた。

  ・標高差は一番あったが、心肺的になれてあまり苦にならずスイスイと登れた。

  ・4つの登山道の内、比羅夫コ-スは初級者向けのメジャ-な登山道はしっかりしていた。

  ・頂上は火山口跡をはさんで反対側にあり、縁を楽しく歩ける。

  ・頂上では少しずつ雲が取れて尻別岳やニセコ等の町並みが一望できた。

 

【喜怒哀楽編】

 喜

      〇全行程計画どおり行けたこと。夏の縦走は暑くてお酒をがぶ飲みすることがことが多く徐々に胃腸を崩し、シャリばてで挫折することばか       りであった。今までの苦い経験を踏まえ、睡眠の確保とお酒はほどほどに我慢して臨んだ。しかし、何よりも涼しかったのが大きかったと思う。

  〇新千歳に降りて利尻空港に乗り継ごうと思ったら、何と利尻島は視界不良のため調査中とのこと。昨年の屋久島空港では直前に引き返した          苦い思い出が脳裏によぎったが、結局引き返すことがあり得るとして飛び立ち、午前中の雨も上がり天気が回復し利尻島に踏み入れれた。全7日間の内、利尻山と羊蹄山は頂上付近から晴れとなったが、残り3座は梅雨空の模様で終始ガスガスの中であり残念であったが、雨に降られることはなくカッパに頼ることはなかった。

     〇特に羅臼岳はヒグマの生息地をお邪魔するコ-スとなっており、鈴を2個、ホイッスルを首にかけて、更に知床自然センタ-で熊よけスプレ-を借りて挑んだ。この時期と日曜日もあり通常200人が山に入るそうだが、天気は今一で50人程 度と少なく内心びくびくしながら歩いていたら、すぐ横で音がし、目を向けると蝦夷鹿が草を穂奪っており安堵した。登り当初に追い抜かれたトレラン姿の青年が下山途中で何故か追いつき、その青年曰く先ほどすれ違った人から、弥三吉水付近でヒグマと遭遇し登る方面に逃げて行ったので登山を断念し引き返した人がいるとの情報を入手。緊張感が走り、その後はその青年と一緒にホイッスルと青年の「こんにちは」で恥ずかしげもなく合唱しながら下山した。その青年は2週間北海道を転々としながらオンラインで仕事をして土日に道東3座を登ったとのことで、下山後も斜里駅まで送ってあげた。

       ・リスとの遭遇‥‥五座とも必ず会えた。

       ・蝦夷鹿との遭遇‥‥知床道路で沢山     

   ・キタキツネとの遭遇‥‥雌阿寒岳温泉までの道中で一匹

 〇4座はお花の百名山であり、お花の最盛期でもあり羊蹄山も含め行く先目を奪われ癒された。下りは写真撮影で足を止めることが多かった。

 怒

   〇今回の宿泊先は3月中に利尻島を除き夕食込みで8,000円以内を頼んだが、ウトロの素泊まり民宿は酷く値段に値しないレトロな宿で、また、サービスも最低でした。阿寒湖の宿は食事がまずく、また、中国人が沢山いました。部屋は案の定薄い壁で仕切られており、寝ようとしたところ部屋に戻ってきた中国人が二人ずっと話しており、特に高い声は耳に触り寝れません。次の日雌阿寒岳登山後400km移動もあり10時40分過ぎになってフロントに行って注意をお願いしたところ、ピタッと静かになりましたが、おかみさんから隣は中国人一人しか泊まっていないといわれ寒くなりました。

 哀

   〇羅臼岳下山後宿泊先のロッヂ風景画は白樺の奥に収穫まじかの麦畑が広がりロケーションは良く、更にマスタ―も親切で時間があるので特に夕方活発になる鮭の滝登りは一見の価値があると勧められました。少しゆっくりしたかったので翌日斜里岳登山後見てきましたが見事でした。高さ4~5mの滝を一生懸命ジャンプして登っていますが、川量も多く見ている間飛び越えた鮭は無く、何度も何度も挑戦している姿は自然界ではありがちですがやはり悲しく感じ、頑張れとエ-ルしました。

 〇また失敗しました。コインランドリ-の活用は時間的に難しいと衣類を3回分持ってきましたが、常に活用でき1回分で廻せたのでレンタカ-移動以外は荷物になっただけで、持ち帰るお土産も少なくなりました。

  〇先に述べたように、今回体調は良く、最後の雌阿寒岳と羊蹄山はYAMAP上平均ペースが130~150%であり、羊蹄山ではまだ500m登れる自信はありました。

  〇今回飛行機と宿の予約を早めに抑えましたが、レンタカ-はもたもたしていて5月初めになってしまいその段階では軽自動車しかありませんでした。3,000km走行のスデ-ジアでしたが、札幌ナンバ-なので、乗り捨て料金12,100円の支払いは疑問でしたが、広い北海道でも難なく走ってくれて、1,200km疲れもなく、また燃費も23.1kmで経済的でした。

利尻南峰とローソク岩

利尻山9合目からの崩壊

五座とも会えたリス

ヒグマかと思った

羅臼岳

斜里岳の旧道の登山道

鮭の滝登り(さくらたき)

羊蹄山頂上