個人山行(薬師岳・黒部五郎岳・笠ヶ岳)

年月日 :2019年9月13日(金)~16日(月)
山名  :薬師岳・黒部五郎岳・笠ヶ岳
山域  :立山領域~北アルプス南部
メンバー:TI

天気:4日間とも晴れ
山行目的:トレ-ニング

山行行程:
9.12(木) 16:40職場出発→18:10名鉄バスセンタ-→21:35富山駅前(そのまま古風なビジネスホテル泊)
9:13(金) 5:25富山電鉄→6:00千垣駅→タクシ-→6:50折立7:16→10:32太郎小屋11:03→12:38薬師岳山荘13:05→13:42薬師岳山頂14:05→14:35薬師岳山荘
9.14(土) 5:42薬師岳山荘出発→6:52太郎小屋7:04→8:35北ノ俣岳8:54→10:03中俣乗越10:05→11:47黒部五郎岳山頂12:04→13:51黒部五郎小舎
9.15(日) 4:27黒部五郎小舎出発→6:24三俣蓮華岳6:30→8:04双六小屋8:28→10:45大ノマ岳→13:00抜戸岳13:05→14:29笠ヶ岳山荘 30分後笠ヶ岳山頂をピストン
9.16(月) 3:56笠ヶ岳山荘出発→8:17 笠新道登山口8:19→9:02 新穂高温泉
     日帰り温泉で烏の行水後 9:55新穂高温泉(路線バス)→12:33高山駅→15:04名古屋駅 

 富山駅から折立までバス行こうと思いましたが予約制を見落とし、出発二日前に慌てて連絡しましたが既に満席とのこと。結局、富山電鉄で有峰口一つ前の千垣駅で降りて優雅なタクシ-行脚。差引1万円の出費となりました。4日間の長丁場、予定より1時間前に折立に立つことで後々が楽になったと自分に言い聞かせました。

 今回の薬師岳・黒部五郎岳・笠ヶ岳の共通は、カ-ルが見事で特に黒部五郎岳・笠ヶ岳はカ-ルの中か縁を下りて行くコ-スで、また違う世界を目にしました。また、13日は中秋の名月で、3日間とも違ったアングルで写真に残せました。(その替わり星空は今一でした。)ラッキーなことに、双六岳下山中、警戒心のない3羽の雷鳥と遭遇でき、今年3回目となりました。

 1日目平日もあり布団一枚に一人、2日目3連休初日黒部五郎まで来る人は少ないと思っていましたが、定員50人もあってか、布団二枚に3人(夕方5時前に3人目として75歳前後のお爺さんが到着。疲れたと連呼し、ほぼ布団1枚を占領)、最終日は予約時から言われていた布団一枚に2人(笠ヶ岳は笠新道から登る人は少なく、前日に鏡平若しくは双六小屋から来た人が殆どとのこと。小生、二段ベッド上段の端だったが起きて下りようにも下りられない。廊下、乾燥室、食堂まで寝ているというすし詰め状態)、ぐっすり眠れるわけはありませんが、テント泊で鍛えられつつあり、寝不足による体調不良には陥ることはありませんでした。

 春山合宿の常念小屋までの直登で脱水状態になり皆さんに御迷惑をお掛けしており、先週の五竜から唐松岳も猛暑から五竜岳小屋に辿り着いた後両足が攣って一時的に起き上がれなかったのでとても不安でしたが、真夏のような熱さもなかったことから4日間で歩行距離52.6㎞、累積登り5,840m辛く楽しい修行を乗り越えました。脱水にならないよう被服の工夫、登りは歩幅程度、また、消化器疾患にも充分気をつけました。
でも、1日目6時間、2日目8時間、3日目10時間(笠ヶ岳山荘に到着後、黒部五郎から来ましたというと皆さんビックリしていました)、最終日は膝に来る急登の下り5時間の長丁場でしたので、特に2日目の黒部五郎岳の肩から小屋までの間、3日目の抜戸岳分岐点から小屋まで、両日とも最後の1ピッチがとても長く感じ、まだかまだかと必死でした。最終日朝起きたら直ぐにもよおしてきて、これはこれでとても良いことでしたが、和式タイプを見た途端、嗚咽が始まり、外で弁当を食べた時もトイレの臭いが風向きで漂い思い出したかのように嗚咽が‥‥。(そんな奴山に登る資格なしと怒られそう)結局、ご飯を水で流し込んでも三口程度でOS-1(ゼリ-タイプ)一袋とポカリだけで下山しましたが、比較的元気で、膝も痛くありませんでした。(登りコ-スが主だったり、猛暑なら食べれるまで待ちますが)

 笠ヶ岳山荘で有名人二人(?)にお目にかかりました。一人が、萩原次晴さんで、次晴と一緒に笠新道に登ろうとの企画で見えたのではないかと誰かが言っていました。49歳なのに見た目体に贅肉は一切なくスラッとして顔も小さく羨ましい限りです。もう一人は、毎週月曜日NHK BSプレミアム3の19時30分から30分番組「にっぽん百名山」で、以前黒部五郎岳か笠ヶ岳どちらかのガイド役で出ていた人で、特徴の青い海賊風バンダナを何故か夕食でもしていました。首都圏からのクラブツ-リズム24人のツア-の、現地ガイド2名の内の一人で、もう一人ガイド兼添乗員1人の集団でした。(笠ヶ岳山頂付近で道を譲ってもお礼を言う人は少なかった。(個人的感想))

 薬師岳山荘、笠ヶ岳山荘とも夕食はカレ-ライスで、ただし、笠ヶ岳山荘はハンバーグ付きでした。最近泊まった北岳山荘、五竜岳山荘もカレ-ライスだったので、黒部五郎岳小舎のトンカツはとても美味しかったです。

 全部のテント場は知りませんが、知る範囲で笠ヶ岳山荘のテント場は厳しい場所だなぁ、と思いました。テント場は山荘の下約50m下に足場の悪い岩場を通って水を汲みに、また、トイレも往復しないといけないようで、ロケーションは最高ですが大変そうでした。

 凄い人がいました。前日の黒部五郎岳でお布団が隣の人も同じような話をしていましたがそれは男性の話でした。遭遇したのは笠ヶ岳に向けて秩父平付近で休憩した時です。先客が男女別々に1名ずつ。若い女性が休憩を終え、よっこらしょと大きなザックをやっと持ち上げ、ふらふらになって背負っていました。男性が何キロぐらいあるの、「約32~3㎏」、先ず、そこで驚いて、今からどこへ行くのと、再質問すると、「山行は始まったばかりだけど白馬岳」とのこと。いやいや見事だな、と後で男性と談話しました。

 3月に買って、8月初めの夏合宿から本格的に使い始めたシリオの靴。高かったけど外反母趾の私にはぴったりでとても愛着のある一品です。前週の五竜岳でも少し気になり始めていましたが、今回更に両足つま先側のゴム部分の接着が剥がれて隙間が広がり、かかと部分の剥がれも確認できました。名古屋駅に下りた足で買った店に直行、「僕の歩行に問題あるのか、早こんな状態です」と見せると親父さんは、ソ-ルが取れる恐れがあることと、歩行の問題で無くクレ-ムとしてシリオに出しますとのこと。2週間後の荒川三山~赤石岳は初心者用のキャラバンで行く予定となりました。

 

 

 

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