岩木山・八甲田山・岩手山山行報告(早池峰残し)

年月日 :2023/9/30(土)~10/4(火)
山名  :岩木山・八甲田山・岩手山
山域  :岩木山(独立峰)・八甲田山・岩手山(奥羽山脈)
メンバー:IT

9月29日(金)                                                                

千種→22:50栄  深夜高速バス東京・大宮行あおぞらライナー002便 5,000円       

9月30日(土)                                                                

6:00JR大宮駅到着 6:57大宮→東北新幹線はやぶさ1号→8:44盛岡 9:15パジェットレンタカー盛岡駅店→12:03岩木山八合目駐車場(1,257m)12:23→13:07岩木山(1,624m) 13:32→14:11駐車場14:30→14:50西澤旅館                                

10月1日(日)                                                                

6:45旅館→61.7km→8:00酸ヶ湯温泉駐車場(881m)8:28→10:13八甲田山(1,584m)→11:00毛無岱(1,066m)→12:20駐車場→146km→15:30八幡平南温泉旭日之湯         

10月2日(月)                                                                

4:30宿→22km→5:00馬返し駐車場(612m)5:27→8:04鉾立(1,731m)→8:49岩手山(2,038m)9:03→9:36八合目避難小屋(1766m)9:49→11:30駐車場→77.7km途中でコインランドリ立ち寄り→16:45早池峰ロッヂ峰南荘

10月3日(火)                                                                

4:20宿→5.7km→4:30河原の坊駐車場(1,046m)5:35→6:04小田越(1,250m)→7:20五合目(1,683m)7:30→8:30駐車場9:10→56.2km途中で竜泉寺温泉(?)入浴→車返却→11:50盛岡駅12:50m盛岡駅→はやぶさ→15:04東京15:12→東海道新幹線→16:48名古屋→17:07千種

※岩木山  活動時間 1時間47分 距離 2.4km 累積標高差  373m

 八甲田山  活動時間 3時間52分 距離 9.1km 累積標高差  737m

 岩手山  活動時間 6時間02分 距離11.3km 累積標高差1,436m

 早池峰山 活動時間 3時間34分 距離  6.7km 累積標高差  625m ※頂上踏めず

 

前回飯豊山残しとなりましたが、今回は岩手山以外は5時間未満でピストンできる100名山なので心穏やかな山行と思っていました。予想していたお天気も、大崩はないものの全般的に曇りがちでした。しかし、色んなことが起きますね。

 

〇岩木山

 ・盛岡駅から岩手山を左手に見ながら出発し岩木山八合目駐車場までの180km、土曜日にもかかわらず東北道はガラガラ、独立峰なので弘前市内から鳥海山同様でかっこいい山容です。しかし、頂は雲の中。

 ・リフトを使えば9合目まで行けますが、そこまで使うまでもありません。しかし、頂上付近は急登でした。頂上では、薄曇りではありましたが、日本海の海岸線が延び龍飛岬先に北海道が眺めました。反対側の白神山地も近くに感じられました。

・岩木山のお膝元、嶽温泉は、江戸時代からの名湯で旅館は岩木山嶽登山道入口横にあり一泊二食7,500円で大満足でした。

 

〇八甲田山

 ・6年前に家族5人で出かけた東北旅行、その際に寄ったのが当時100名山と知らなかった八幡平と蔵王山の御釜この時2座稼ぎました。そしてその旅行の際にトイレで寄ったのが、今回の登山口駐車場で、周りの紅葉が見事でした。今回はまだまだでした。

 ・登山口の天気はまずまずでしたが、頂上に近くなるほど下り気味で、頂上は全く真っ白けで残念でした。

 ・下山途中で辿り着いた毛無岱は見事な大湿原帯で少し紅葉も始まっており感動し、テラスで暫し大景色を満喫しました。あまりにも見とれ過ぎて、その後の下山、残り8~900m手前で前線通過かゲリラ雨に見舞われました。上だけカッパを着て大木の下で雨宿りしましたが、登山道が見る見るうちに川になってしまいましたが、小降りになり無事下山。しかし、多分毛無岱を見に雨の前にすれ違った軽装の女性は、大丈夫だったのか心配になりました。

 

〇岩手山

・岩手山も単独峰で、遠くから直ぐに分かります。

・前日の天気から予想と変わってしまい、この日もあまりよくない、特に風が強くヤマテンでは、頂上で18m/sと少し心配でしたが‥‥。予想的中で、外輪山まで登るとものすごい風で前進ままならず、また、真っ白で眼鏡も水滴だらけで頂上まで距離が短かったので何とか到達しました。八合目避難小屋に泊まったと言うおばちゃん4人組とお話しして、外周回らずピストンで下山しました。

・外輪山少し降りたところで、ラジオ音量一杯(何故かザァ-ザァ-)黄色のこん棒の若者が「しかし、風が強いですねぇ~」と話しかけてきて、少しお話。この若者が僕より30分遅い6時に登り始め、登山口から約1km来たところで、子熊に遭遇。ラジオ音量を大きくしても近寄ってきたので、大声で威喝し、しばらくにらみ合い後登山口から離れたとのことだそうです。確かに、登山口入ってからしばらく登山道がドングリだらけだったので納得です。

・時間的に登ってくる人が少なくなり、下山は私が最初の方なので、一人っきりでの下山はちょっと足が凄みます。したがって、一緒に降りてくれそうな人を8合目避難小屋で待っていました。少し後から降りてきた40代後半の男性、女性から上は風強いですかと尋ねられ、四つん這いまでにはならないと答え、女性が?と感じで困惑していました。この男性は速いと思い、この人と一緒に下山したいと思いおにぎり食べ終わる直前に出発しました。案の定早く、鈴の音で後方の位置関係を保ちながら下山しました。(追い越されるとどんどん引き離されるため絶対抜かれないようにしました)若者が言っていた近くでは、やはり獣の匂いがしましたが、無事何事もなく下山できました。

・下山は急いだこともあり、ヤマップのコースタイム8時間3分から2時間早く下山し久しぶりに平均ぺ-ス150~170%でした。

 

〇早池峰山

・前日、早池峰山に一番近いという早池峰ロッヂ峰南荘に宿泊。宿の人からすぐ下にある早池峰神社は皆さん登る前に必ず参拝するよ、と言われ行ってみました。807年始まりで、今の神社は慶長時代と400年前の建物。大きな杉に囲まれ、伊勢神宮、永平寺、下諏訪神社ぶりのパワ-スポットを感じました。凄かったです。

・早池峰に登ったらお昼のはやぶさとのぞみで帰名するため、余裕もって朝早く出発しました。早池峰は乾いていても滑りやすい蛇紋岩が多く、注意しながらもサクサクと4時間位で下山する予定でした。

・5時前についた駐車場には、当初先客は見当たらず、周回していたところ1台停まっていたので、その近くで夜を開けるのを待っていました。前日のヤマテンによると岩手山同様頂上は強風で同じく18m/sもあって、駐車場でも、ゴォ-ゴォ-と唸っていて嫌な予感です。先客さんが出発したので、5時30分に小田越までの林道歩きの始まりです。歩き始めてすぐにチャータ-バスが小田越まで贅沢に横づけです。(登山口の小田越には駐車場がありません。)よく見ると、八甲田山の駐車場に停まっていたバスでガイドを含め10人以上の団体です。

・30分弱で小田越に到着。風はますますひどくなってきます。それでも登山口からは樹林帯で問題ありませんでしたが、直ぐに岩場となってしまい、あまりの強風に驚きました。遥か上に団体が見えてきて、見る見る近づきました。追いついたら、どうぞと言われ、よく聞くと、もうここで引き返すとのこと。また、先に二人見えるとのことでした。団体と別れてからは、益々風が強くなり前日の岩手山以上となってきました。それでも折角来たので我慢我慢と登っていたら、先客2名(40代)が引き返してくるではありませんか。何故?、お二人はこの先の風の通り道で一歩も歩けないとのことで、断念して同じく下山するとのこと。これでは下山も怖い、また、駐車場で一緒だった方は、また、来年挑戦しましょうと話され下山していきました。どしょうかと思いつつ怖いもの見たさにちょっと先の風の通り道迄行ってみましたが、先客が言うように身体ごと持ってかれそうな風で渋々断念し、下山しました。後45分位で頂上なので残念としか言えません。小田越まで、計5人の方とすれ違いましたが、後ろ髪をひかれる思いでした。今引き返しても新幹線に乗れるよとの邪念と葛藤しながらも蛇紋岩に気を付けながら下山しました。

・小田越に到着すると、チェンソ-等を担いで国有林保全と書かれた腕章をつけたおじさんに呼び止められ、何処まで行ったのかと聞かれ5合目付近と答えたところ凄いね、と感心されました。今日は西風なので強風になるのは当然だけど、この場所でこの風はめったにない。5合目の先の竜ヶ馬場はおそらく25m吹いていて、頑張っても普通ならそこで止めるはず。距離が短いので若い者が強行することもあるようだが危ない。引き返して正解だよと、仰っていた。また、もう一人、地元のボランティアらしき人が同じく話しかけてきて、ここからスコープで岩場から先を見張っていたとのこと。よく見たら、5合目辺りまで見渡せます。早池峰の早は何故ついているかと質問され、風の関係からですかと答えると、その通りとブラタモリみたいで、あと池は頂上に絶対枯れない池があるからと教えられました。

・駐車場までの林道歩きにも、10名程度、上がってきましたが果たして頂上まで行けただろうか。駐車場にもトランシ-バ-を持った同じボランティアの方がいて、駐車場に着いた方々に登山をやめるよう説得に当たっていました。

・しかし、残念です。花巻まで来て、空は青空なのに‥‥。また、来ます。

 (その3日後、昨年登った那須岳黒岳で4人が同じような岩場にて低体温症で亡くなったニュースを聞いて、あらためて無事でよかったと安堵しています。)

 

最後に、盛岡市はガソリンがとても安いこと、青森は170円前半でしたが、10月初めで156~160円で名古屋よりも安かった。また、駅近くの日帰り温泉でゆっくりしましたが、守山区にある竜泉寺の湯と何から何まで造が一緒(竜泉寺のチェーン店の様です)で、このような果てで竜泉寺を楽しめるとは思いませんでした。一本早く新幹線に乗り予定より一時間前の17時20分に自宅に戻りました。