個人山行 正真正銘の穂高岳(奥穂・前穂)

年月日 :2024年10月14日(月)~15日(火)
山名  :奥穂高岳(3,190m)、前穂高岳(3,090m)
山域  :穂高連峰
メンバー:TI

10月13日(日)

14:10自宅→ 一宮IC→高山西IC→17:15あかんだな駐車場(1,271m) 199km ETC2,450円

10月14日(月)

 5:00あかんだな駐車場→5:30上高地(1,508m)5:45→6:28明神→7:09徳澤園(1,564m)→ 7:55横尾山荘(1,623m)8:06→10:37涸沢ヒュッテ(2,299m)11:00→13:37穂高岳山荘(2,982m)

10月15日(火)

 6:35穂高岳山荘→7:06奥穂高岳(3,190m)7:41→8:54紀美子平(2,912m)9:07→9:28前穂高岳(3,090m)9:43→10:20雷鳥広場(2,819m)→10:44岳沢パラノマ(2,659m)10:57→11:09カモシカの立場(2,497m)→11:49岳沢小屋(2,172m)12:09→13:43上高地バス停14:05→14:40あかんだな駐車場15:00→17:45自宅

名物「涸沢の紅葉」

100名山達成しそうなとき、穂高岳は北穂と話ししたところRDさんからボソッと「奥穂高でしょ。モグリだ」と、輪をかけて月例山行でASさんも「それはそうだ」とチクリ。(笑)

 今回も計画した2回とも天候に恵まれず3回目でようやく行けました。最初は2泊3日の無理のない計画でしたが、予約できたのは最短で10/14の穂高岳山荘だけでしたので、強行しました。

 連休中日の夕方でしたが、駐車場の空きは僅かでした。コンビニのスパゲッティミートソースを食べて車中泊、季節柄、標高から車中泊も心地よい季節になりました。

 4時に起きて4時35分にバス待ちの順番に待つと定刻5時20分のところ、粋な計らいで5時前にバスが到着。幸いに1台目に乗車出来ました。屈指の観光地、殆どがクレジット支払いでいけた山行でした。

 うす暗い中、出発。2時間10分足らずで横尾に到着、順調です。そこから涸沢迄少しずつ標高を上げていきます。連休最終日、涸沢方面から帰りを急ぐ登山者数で圧倒されます。紅葉も色づきようやく涸沢に。毎年赤が少なくなっていくイメージです。例年だと9月下旬がシーズンで本来なら雪が積もっている時期ですが、地球温暖化で唯一の恩恵でしょうか。

さて、ここから初のザイテングラ-ト、先日も滑落者がとのことで慎重に。涸沢から穂高山荘迄標高差700m弱を一気に、ここからペースが落ち小刻みに休憩しながら13時30分過ぎに山荘に到着。上りだったからかザイテングラ-トはさほど危険性を感じませんでした。

涸沢岳も直ぐそこに見えて山荘から片道40分とのことでしたが、明日の山行を考慮して取止めました。小屋の南側は奥穂高への約50mの壁が立ちはだかり、鉄梯子もみえ急登で、かつ、雪が付いています。缶ビ-ルを飲みながら眺めていたら、14時にも関わらず「ヤバイ凍っている」と引き返しチェーンスパイクを持って急登を登っていきます。逆に山頂から降りてくる人たちは恐る恐るゆっくり足元を確認して下りてくるのが見てとれます。

大変なところに来てしまった、と嘆きました。軽アイゼンを持ってきましたが、心配なのは、山頂の向こう側です。吊尾根、前穂のピストンそして重太郎新道に雪がついていたら危ないと思い、夕食時や部屋の方々から情報収集しました。岳沢から登ってきた方々から雪は北面の奥穂高岳迄でその後は全く無いとのこと。また、翌日は今日より少し暖かくなるとのことで計画通り行くことにしました。

なお、ここに来る人達は、北海道とか飯豊山に来ていた100名山ハンタ-ではなく、神髄の山好き、岩大好きの方々で逆に100名山達成はすごい凄いと大喝采でした。19時に就寝。なかなか寝付けず、またまたぐっすり睡眠は夜中になってしまいました。

6時からの朝食のため計画より35分遅れのスタ-ト。50mの壁も凍り付いていますがさほど危険性は感じず、スイスイと。壁の向こう側も傾斜はきつくなく、あっという間に標高差200mを上り山頂へ。「あれ、もう着いちゃった。」といった感じでした。頂上からの眺めは最高です。北側の笠岳や白山方面以外は全て満喫できます。甲斐駒と富士山、南関東の山々、八ケ岳、浅間、妙高、後立山、立山、薬師、槍ヶ岳、ジャンダルム、焼岳、乗鞍、御嶽、霞沢岳そして前穂と凄すぎる。嬉しくて嬉しくて。朝、6時前に出発した人たちは、頂上から更に2時間かけてジャンダルムのピストンに行っているようで、400m先のピークに何人か見えました。

ゆっくりすると、吊尾根、重太郎新道と気が抜けない登山道に突入です。山荘では、特に吊尾根は怖かったとの声を多くいただきましたが、確かに。下山中は3点支持に集中ですが、全体を通じて手を差し込む箇所が無い、また、握った石が浮石といったことが2回ずつありました。確かに鎖、鉄梯子とも一番多い山行で、さほど苦にはならないのですが、紀美子平直下の一枚岩の鎖では登ってきた若い女性が動いてくれず、すれ違い時少しビビりました。意外と時間のかかった吊尾根も無事通過し、紀美子平でザックを置いて前穂のピストン。背負うものが無いと楽ちんで標高差200mをあっという間に登頂。残念ながら雲が出てきたために眺め無しでそそくさと下りました。少し休憩後、800mを一気に下りる重太郎新道、山荘では皆さんザイテングラ-トより大変との声でしたが、その通りです。膝は大丈夫ですが、平べったい岩に小さな石が無数有転倒を招く、そしてその先は奈落の底の様なイメ-ジでより慎重に、追い抜きされても安全安全を重視しました。岳沢小屋まで来ると一安心。5月雪のある時期にASさんたちグル-プがここから前穂迄ピストンは凄い、狂気の沙汰だと感じました。岳沢から上高地までは、傾斜は緩くなりましたがクソ長く、早く着かないかとの一心でした。上高地は連休明けにも関わらず、外人で溢れ、行く手を阻みます。河童橋からの岳沢方面は、上の方が雲にかかっていましたが、正にあそこを降りてきたのだの爽快な気分でした。14時のバスに乗れ15時にはあかんだな駐車場を出発。17時45分には自宅に到着。20時に床に就いたのですが、そこからが地獄で体がほてって眠れずAM3時頃ようやく睡眠。いつも通り5時30分起床で仕事に行きましたが、その日は辛くて辛くて。

またまた、出発時は期外収縮で気持ち悪く、また、起立性めまいにも悩まされながら、2日目は、ほぼ朝食だけでいけない山行でしたが、無事、正真正銘の100名山達成でした。