個人山行 宮之浦岳

年月日 :2024.3.15(金)~17(日)
山名  :宮之浦岳
山域  :屋久島
メンバー:TI

令和6年3月15日(金)

5:20自宅→千種5:36→5:49名古屋6:00→6:30中部国際空港8:05-SNA115便-9:35鹿児島空港10:30-JAL3743便→11:10屋久島空港11:38→屋久島交通バス→12:08安房13:38→14:37紀元杉14:45 紀元杉→淀川入口(1,362m)→16:05淀川小屋(1,382m) (泊) 歩行距離約2.8㎞

令和6年3月16日(土)

4:50淀川小屋→7:05投石平(1,680m)→8:31宮之浦岳(1,936m)9:16→10:01平石(1,707m)10:09→11:08新高塚小屋(1,464m)11:13→12:06高塚小屋(1,330m)→12:14 縄文杉12:25→13:28ウィルソン株(1,030m)→13:52大株歩道入口14:04→楠川分れ(727m)→16:04辻峠(980m)→16:35白谷山荘(826m)  歩行距離約20.7㎞

令和6年3月17日(日)                                              

8:40小屋→9:47白谷雲水峡登山口(611m)10:50→バス→11:20小原町12:56→13:20屋久島空港18:20→JAL3752→19:00鹿児島空港20:45→SKY638→ 21:50中部国際空港22:17中部国際空港→名鉄→金山→23:06千種→23:20自宅  

 

〇2020年11月より実に5回目の宮之浦岳山行、コロナ、仕事で1回ずつそして荒天で2回屋久島に上陸できず、どうも南西は私にとって鬼門の様です。

〇今回も、チェックする度目まぐるしく天気が入れ替わり、最終的には3日目の午後から雨が酷くなるとのことで、前々回伊丹空港からの悪夢の再現とならないかドキドキでした。

〇屋久島、また、小生恥ずかしながら通年無人避難小屋へ単独での宿泊、それも二泊と初めて尽くしで心配でしたが、一人ではないはずと楽観し臨みました。

〇屋久島空港まで順調に、離島の空港は規模が小さく、ごった返ししています。バスに乗り調達のため安房で降車。紀元杉行きバスまで90分以上時間があり、お昼時間だったので近くの食堂でご飯を頂いたのが失敗で、夜と翌朝のお弁当はその間に閉店となりゲットできず。また、ガス缶を求めたら無いと言われ15分先の店まで、α米以外の何かと思い、菓子パン4個をまた15分先まで歩いて購入し、準備不足でかいてはいけない汗で洗礼を受けました。

〇海岸線は、南国の亜熱帯気候そのものですが、バスを走らせ標高1,200m付近の紀元杉あたりは、別世界です。なるほどこれが屋久杉を代表する大木で大自然を満喫できます。

〇そこから汗をかかないようにゆっくりゆっくり淀川小屋までのんびり今までと違った苔とジャングルの混在した森を歩みます。

〇40人定員の小屋には当初3人で、19時過ぎに明後日雨とのことで大きなザックの女性が加わりました。テン場には二張りでした。菓子パン2個と雑炊、焼酎のお湯割りを1杯飲んで18時30分までには就寝しましたが、外気温が3度ととても寒くて放射冷却も加わり寒くて寒くてよく眠れませんでした。

〇最終日は、どうも午後から荒天模様とのことで、当初高塚小屋泊りとしていましたが、最終日雨に降られないうちに下山したいとの思いが強くなり、翌日は白谷小屋まで行くことに決めました。(荒川登山口で降りて安い民宿で素泊まりも考えましたが、事前に調べておいたところ結構埋まっていました。)

〇翌朝は、4時に起床して4時50分に出発、電波が入らずヤマップは起動しないまま、小花之江河→花之江河→黒味岳別れ→投石平に来てようやく電波が1本立ちヤマップが使えるようになりました。この辺りから雪が残っており、景色もよく写真で見る山頂ヘの瑞々しい緑色の低木の中に奇岩がある栗生岳や宮之浦岳へ辿る登山道が眺めてとれ、とても美しいです。今までに見たことの無い景色に心躍ります。

〇宮之浦岳山頂からは、辿ってきた山々、隣に永田岳がそびえ、また、海上には離島が数々、そして、何よりも富士山に似た開聞岳が見えるではありませんか。3年前は開聞岳から屋久島は見えなかった分嬉しさ倍増です。

〇楽しむように何時もより長めの休憩を取り、新高塚小屋へ。山頂直下は、雪が積もり、また、岩々が凍っており小生2回コケてしまいました。この部分のみチェーンスパイクがあれば安全でした。新高塚小屋までは大きな平屋岩屋や坊主岩等の岩群を巡りバックには先程の開聞岳が微かに確認でき、幸せロードです。

〇菓子パン二個ではさすがにスピードが落ちて、余裕もって白谷小屋到着と思いきや、不味い17時頃になってきそうでした。

〇高塚小屋の先の縄文杉から先はガイドツア-付の観光客でごった返しです。でも、さすがに縄文杉は7200年前とその大きさも別格です。世界遺産は納得いきます。そこからウィルソン株、そして大株歩道入口までの登山道は全てレンタルで覆われた素人さんたちで追い抜きも出来ずゆっくりと。

〇しかし、大株歩道入口のトロッコ道から楠川別れの歩道では、荒川口に向かうバス時刻を気にした観光客に沢山抜かれました。

〇楠川別れから辻峠までは約250m以上の登り返し、予想はしていたものの約20km歩いてきたのできつかったです。辻峠から太鼓岩を行く予定でしたが17時過ぎるので今回は止めて白谷避難小屋には16時30分に到着しました。

〇水場が目の前にあり便利で、カップラ-メンと味のしないエビピラフと焼酎で済ませ、福岡から来たというあんちゃん二人と談笑しました。その夜隣にアベックが潜り込んできましたが、シュラフの上に銀色の保温シ-トを掛けるのですが、ガサガサとうるさく少し動く度に響きます。この人たちは尋常でないと諦めました。その日は、翌日雨もあってさほど寒くなく、案の定保温シ-トはシュラフから外れており、迷惑だけでした。

〇翌朝、汗をかかないよう白谷雲水峡まで亀のように歩きます。しかし、雨が降るとのことで体感湿度は100%を超えてそうで暑かったです。この日も太鼓岩を往復するガイド付き観光客(縄文杉よりは楽なので年齢層は高かったです)がどんどん登ってきます。大雨時には渡渉できないせせらぎも渡り、白谷雲水峡の管理事務所に、そしてバス待ちして24℃の町へ下山しました。

〇13時過ぎから降り出し、その日に帰れるか心配でしたが、屋久島⇔鹿児島間は慣れたパイロットなのか、全体的に時間は押しましたが、23時20分には自宅に戻ることができ、翌日はいつも通り朝一番の公共交通機関で出勤しました。

〇大きなネズミどころか、猿、鹿にも会えませんでした。美味しい水場は至る所にありました。

〇3日間の山行を無事終えました。尋常じゃないくらいの汗かきの私にとって、この時期の宮之浦岳がベストシーズンでした。これよりも前なら雪があり小屋でも冬用のシュラフが必要となり、この時期を過ぎると汗のかき過ぎでヘトヘトだったでしょう。

 

 

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